高齢者の睡眠は改善は?
高齢者の睡眠は改善は?
男女ともより良好な睡眠状態に関連する身体活動水準は,
歩数>7,000-8,000 歩/日かつ/または中強度活動時間>20 分/日であった。
この関係は中強度活動と歩数の相互関連性があるほど良好な睡眠状態であることが示され、
単純に歩数・中強度活動時間のみではなく、適切な活動の量と質の組み合わせが重要であると考えられる。【理学療法学研究としての意義】
高齢者の方の早朝覚醒それ自体は病気ではありません。
眠気が出たら床につき、朝方に目が覚めて二度寝ができないようであれば
床から出て朝の時間を有意義に使いましょう。
もう一つの特徴は睡眠が浅くなることです。
睡眠脳波を調べてみると、深いノンレム睡眠が減って浅いノンレム睡眠が増えるようになります。
そのため尿意やちょっとした物音などでも何度も目が覚めてしまうようになります
年齢を重ねるごとに実際に眠れる時間は短くなります。
若い頃の睡眠時間を望むのは無い物ねだりと言えましょう。
高齢者ほど寝床に入っている時間が長いことが分かっています。
睡眠時間が短くなるのに寝床にいる時間が長くなる…。
結果として眠れぬままに、寝床でうつらうつらしている時間が増えて、睡眠の満足度も低下してしまいます。
高齢者では退職・死別・独居などの心理的なストレスに加えて、
不活発でメリハリのない日常生活、こころやからだの病気、その治療薬の副作用などによって、
不眠症をはじめとするさまざまな睡眠障害にかかりやすくなります
認知症の方の睡眠を保つために
- 就寝環境を整える(室温・照度)
- 午前中に日光を浴びる
- 入床・覚醒時刻を規則正しく整える
- 食事時刻を規則正しく整える
- 昼寝を避ける/日中にベッドを使用しない
- 決まった時刻に身体運動する(入床前の4時間以降は避ける)
- 夕刻以降に過剰の水分を摂取しない
- アルコール・カフェイン・ニコチンの摂取を避ける
- 痛みに充分対処する(気づかれていないことも多い)
- 認知症治療薬(コリンエステラーゼ阻害剤)の午後以降の服薬を避ける
考察
睡眠は我々の日常に大きな影響のある、重要な生体リズムです。
生活習慣の中でも睡眠は重要な項目の一つであることを肝に銘じて、正しい生活習慣を心がけましょう。
健康寿命に関して連載投稿してまいりましたが、「食習慣」「運動習慣」「対人接触」
「知的行動習慣」「睡眠習慣」それぞれ非常に大事なことが分かりました。
自分の将来は自分の行動が決める。健康も同じですね。毎日の生活の習慣を見直してみましょう。
健康で将来を明るい人生にしましょう!
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